令和元年度スキルアップセミナー
更新日:2019年12月02日
≪スキルアップセミナー≫
令和元年8月21日、全自治会長を対象としたスキルアップセミナーをホテルガーデンパレスで実施しました。「災害犠牲者ゼロを目指して」をテーマとし、講師は茨城県常総市根新田町内会事務局長の須賀氏にお願いしました。セミナー概要は以下のとおりです。
①須賀氏による講演
「地域コミュニティが命を救う・ITを活用した災害に強い町づくり」
常総市根新田地区は、2015年9月の「関東・東北豪雨災害」で鬼怒川の堤防が決壊し、地区のほとんどが甚大な浸水被害を受けました。しかし、前年から運用を開始していた「SMS(ショートメールサービス)一斉送信システム」を活用することで住民の逃げ遅れを防ぐことができたため、この取り組みが全国的に知られるようになりました。
被災後、根新田地区では自主防災組織を設立することとなりました。川の水位を確認できる「防災用ライブカメラの設置」や「マイ・タイムラインの作成」、「無事ですタオル大作戦」など、新たな取り組みを実施しており、昔ながらの地域のつながりを大事にしつつ、ITも活用して「災害犠牲者ゼロ」を目指し活動しています。
②マイ・タイムライン作成
国土交通省荒川上流河川事務所荒木副所長に「荒川の概要」を、熊谷市荻野危機管理監に「熊谷市防災行動計画」を解説していただいた上で、須賀氏の指導の下、災害(水害)発生時の行動計画である「マイ・タイムライン」を、参加者それぞれが作成しました。
マイ・タイムラインは、台風の発生から上陸までの間、各自の事情に合わせて、どんな事をどのタイミングで行うかを決めておくものです。最初は何を書けばいいのかとまどう方もおりましたが、須賀氏にアドバイスをいただき「安否確認を行う相手」や「避難時に持ち出す物の準備」「家財の保全」などを時系列に沿って具体的に書き出すことで、「その人のための行動計画」が出来上がりました。
参加者からは「災害に対するマニュアル作成の必要性を感じた」「大きな災害に遭った経験がないので、イメージがわかずマイ・タイムラインの作成には苦労した。小・中学生にも作成させてあげたい」などの声が聞かれました。
当日配布資料 「ITを活用した災害に強い町づくり」 PDF形式:2MB
※根新田町内会では、資料にある以外にも、新たな取り組みをされているようです。詳しくは下記ホームページでご覧いただけます。
http://neshinden.com